11月は師走が近づいてきて、
気持的にも生活面でも何となく慌ただしくなる頃です。

さらに寒さも確実で冬将軍が到来した頃なので、
健康面を気遣う挨拶を心掛けると良いでしょう。

忙しさと寒さ、プラスそれに合う気遣いを加えることで
心が温まる手紙に仕上がります。

今回は11月の手紙の書き出し文について、
季語を入れた季節の挨拶をご紹介していきます。

年賀2

手紙の季語を含んだ書き出し11月の例文

11月の季語

・暮秋の候
・深秋の候
・惜秋(せきしゅう)の候
・霜秋(そうしゅう)の候
・向寒(こうかん)の候
・初雁(はつかり)の候

例文
・初霜の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
・寒気の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
・深冷の候、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
・菊花の候、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

手紙の書き出し11月上旬の挨拶

・朝夕は寒気がひとしお身に染みるようになりましたが、お元気でお過ごしでしょうか?
・小春日和の穏やかな日が続いていますが、お変わりなくお過ごしでしょうか?
・街路樹の落ち葉が歩道や車道に舞い落ちる季節になりましたが、お変わりなくご活躍のことと存じます。
・冬が近づき、風のある日は寒気が身に染みるようになりましたが、お元気でお過ごしでしょうか?
・夜の寒さが一段とこたえる時節になりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか?
・立冬を過ぎて朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたが、お元気ですか?
・いつの間にか、めっきり日が短くなってきましたが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか?
・虫の鳴き声もいつしか消え、晩秋の冷気を感じる季節になりましたが、元気でご活躍のことと存じます。
・日に日に秋が深まり、露寒の季節となりましたが…。
・日増しに寒さがつのって参りましたが、…。
・日だまりが恋しい季節となりました。
・日差しも弱まり、木枯らしのひと吹きで冬が訪れそうな今日この頃ですが、…。
・早くも年賀状が発売され、慌ただしい気持ちになっていますが、…。

手紙の書き出し11月下旬の挨拶

・あでやかな錦繍(きんしゅう)の日々も過ぎましたが、ご家族の皆様はお変わりなくお元気でお過ごしでしょうか?
・菊の花の香り高い季節を迎えましたが、…。
・残菊の寂し気な姿に、行く秋が惜しまれる今日この頃ですが、…。
・うららかな菊日和が嬉しい昨今ですが、…。
・近所の神社は七五三の家族連れで賑わっておりますが、…。
・珍しく穏やかな小春日和が続いておりますが、…。
・初雪の便りも聞こえる今日この頃ですが、…。
・そろそろこたつが恋しい季節となりましたが、…。
・知らぬ間に吐く息もすっかり白くなってまいりましたが、…。
・落葉した樹々の凛とした姿に、暮れ行く秋を感じる今日この頃となりましたが、…。
・おびただしい落ち葉に、過ぎ行く晩秋を惜しむ今日この頃ですが、…。
・熱燗で一杯に人生の幸せをしみじみ感じておりますが、…。
・コートの襟を立てて歩く人の姿を見かける日が多くなりましたが、…。
・手袋の恋しい季節となりましたが、…。
・暦の上では小雪となり、本格的な寒さの季節に向かっておりますが、…。
・吹く風に冬の到来を感じる今日この頃ですが、…。
・木の葉が舞い散り、行く秋が惜しまれる今日この頃ですが、…。
・木枯らしが吹き始め、冬の前触れを実感する季節になりましたが、…。
・北国から雪の便りが聞かれるようになりました。
・七五三の祝い着姿の子ども達が、神社に詣でる姿を目にする季節になりました。
・吐く息の白さに気づき、立冬が過ぎていることを実感しました。

年賀2

まとめ

ちなみに小春日和とは、
晩秋から初冬にかけて移動性高気圧に覆われたときなど、
穏やかで暖かい天候のことを表します。

小春というのは、陰暦で10月のこと。

現在の太陽暦では11月頃に当たります。
この頃の陽気が春に似ているため、こう呼ばれるようになりました。

俳句では小春日和や小春は冬の季語となります。