冬至に何を食べるかと聞かれたら、
何と答えますか?

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かぼちゃや小豆

と答える人が多いのではないでしょうか。

 

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ではなぜ食べるのかを
知っている人は、
どうでしょう?

今回は意外と知らない
冬至にかぼちゃや小豆を食べる由来や、
地域によって食べ方の違いがある
ことをご紹介していきます。

冬至にかぼちゃや小豆を食べる由来と理由は?

そもそも冬至の風習は中国から伝わりました。

冬至は一年で一番昼間が短い日ですよね。

この翌日から太陽が出ている時間が
段々長くなることから、

運気が上がり始める縁起のいい日として、
中国ではお祝いされていたそうです。

日本では、中国のそれとは違って
伝わったようで、死に近い日。
と考えらえていました。

なぜかと言うと、
冬至の後には厳しい冬が待っています。

昔は今と違って家の中も寒いですし、
食料も少なかった時代。

これは死と隣り合わせの生活を意味していて、
厳しい冬を乗り切るために
厄を落とす大事な日、
として考えられていたようです。

昔の人は現代人のように
毎日お風呂に入らないので、
大切な儀式の時に身を清める
意味の厄払いの禊として、
柚子湯に入ったと言われています。

冬が旬の柚子は香りが強く、
強い香りの元には邪気が寄ってこない
という考えがあったようです。

それではなぜ冬至に
かぼちゃを食べるのでしょうか?

それは「ん」のつく食物を食べると、
運が上がるという運盛の考えが
あったからです。

運がよくなる食べ物として、
冬至の七種と呼ばれるものがあります。

① 南瓜(なんきん。かぼちゃですね)
② 蓮根
③ ニンジン
④ 寒天
⑤ うどん
⑥ 銀杏
⑦ 金柑

 

特にかぼちゃはビタミン、
カロチンが豊富な高カロリー野菜。

食料の少なかった昔の冬には
欠かせない野菜だったのです。

その他に、かぼちゃの切り口が
太陽に似ていて縁起がいい、
日持ちがするなどの理由から

かぼちゃを食べて、
厳しい冬を乗り切ろうとい
う昔の人たちの知恵が、
現代にも伝わったのです。

また、かぼちゃと比べると
小豆を食べる理由はとてもシンプル。

小豆の色は赤っぽいですよね。

この赤色が厄除けに良いとされて、
冬至に食べるようになったそうです。

それに小豆には身体を温める効果があるので、
これも寒い冬にはぴったりの食べ物ですよね。

昔から日本に伝わってきた風習は、
本当に理にかなっていて感心させられます。

冬至のかぼちゃの食べ方は地域で違う?

冬至に食べるかぼちゃ料理は、
実は地域によって違います。

関東ではかぼちゃを甘く煮つけた甘煮、
関西中国九州地方では、
かぼちゃだけを煮て食べるのが多いそうです。

ただ京都では大根や蓮根など、
「ん」のつく野菜と一緒に
煮込んで食べるそうです。

縁起担ぎですね。

東北はかぼちゃと小豆を一緒に煮た
「いとこ煮」というものを食べます。

ちなみに北海道では、
お汁粉にかぼちゃを入れた
かぼちゃのおしるこを食べます。

いとこ煮も祖母がよく
作っていたのを思い出しました。

北国の寒い地域の方が、
冬至のかぼちゃを意識して
食べているような気がしませんか?

冬至にぴったりのかぼちゃレシピをご紹介

冬至のかぼちゃで簡単洋風ケーキ。

18cmのケーキ型1つ分。

材料

かぼちゃ1/2個(500gくらい)
砂糖120~200g
卵3個
生クリーム200ml
バニラエッセンス少々
シナモン(お好み)
小豆の水煮缶(加糖)165g1個

作り方
① オーブンを170度に予熱しておく。かぼちゃは皮をむいてレンジでチンして潰す。
② そこに砂糖、卵、生クリームを加え混ぜる。
③ 混ざったら小豆の水煮缶を缶ごと加えて、ザックリ混ぜる。
④ クッキングシートを敷いたケーキ型に流し込み、10回くらいとんとんと上に浮かんでいる小豆を下に沈めるイメージで、落とす。
⑤ 温まったオーブンで45~55分ほど焼いて出来上がり。

 

まとめ

昔から伝わっている良いとされることには、
冬至にかぼちゃと小豆を食べる理由と
由来に限らず、意味があることだと
実感しました。

今年の冬至はそんな昔の人たちの知恵に
思いをはせながら、美味しいかぼちゃと
小豆を頂いて過ごしたいですね。