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今年もまだまだ寒い日が続いていますが、2月になると立春がやってきます。

春という漢字が入っているので、なんとなく3月か4月のイメージがありますが、実際は2月。ただ立春という言葉は聞いたことはあるけど、何の日なのかよく分からないという方も多いと思います。

今回は立春についてご紹介していきます。

立春とは?どんな意味があるの?

立春というのは1年を24個に等分した二十四節気の一つです。二十四節気は地球から見た太陽の角度によって決められていて、太陽の角度が315度に達したときが立春になります。ただ315度までに到達する日はその年によって少々ズレが生じるようで、2月3日が立春になる年もあります。暦の上では立春から5月7日頃の立夏までが春と位置付けます。ということは、立春は春の初日でその前日の節分は冬の最終日、ということになりますね。

立春の前の日の節分ですが、これは厄を払うために豆まきをします。そして新しい一年が良い年であるように願いを込めて立春大吉という言葉を掲げます。立春大吉というのは禅宗のお寺の慣習だそうで、この文字を縦に書いてみると、ちょっと面白い現象が起きます。真ん中に線を一本引いてみると分かるように、この四文字は左右対称になります。表から見ても裏から見ても立春大吉と読めるようになっています。

また立春は一年の中で一番寒い日ともされていて、この日を過ぎると段々暖かくなっていくと言われています。

確か九州地方では立春を過ぎると梅の花が咲き始めるそうです。北海道などは、4月いっぱいまでは花どころか雪も残っています。

立春という漢字は春が立つと書きますよね。この由来は昔中国の皇帝が二十四節気に基づいて、今日から春だ。今日から夏だ。という季節の変わり目を宣言する習慣があったそうです。皇帝が春を宣言する日がつまり立春ということです。他にも立夏や立秋、立冬もありますが全てこの宣言に当てはまりますよね。厳密には春が立つ日ではなく、皇帝によって春が立てられる日ということになります。

立春はいつからいつまで?2016

立春がいつからいつまでなのか、恥ずかしながら今まで考えたこともありませんでした。でもちゃんと期間が決まっています。二十年ほど前の1985年から2020年までは2月4日が立春になりますが、2021年と2025年は2月3日が立春になるようです。日にちが変わるのは、前述した通り太陽の角度が315度になるときが立春なので、これがほとんど2月4日に当たります。(若干例外の年もありますが)ただその日だけ太陽の角度が315度になるのではなく、期間が決まっているのです。それは雨水まで。

雨水というあまり聞きなれない言葉。これは太陽の角度が330度になるときのことで、雪が解けて雨に変わる時期という意味なので、この名前が付けられたようです。雨水は2月19日からとなるので、立春のその前の18日までという場合が多いことになります。
まとめみると、2016年の立春は2月4日から2月18日までとなります。

立春でうるう年の場合は?

今から20年以上昔の1980年代の前半のうる年は、2月4日が節分でした。

となると立春は翌日の2月5日。これから4年後の2020年代に入ると、うるう年の翌年から節分が2月2日になり、立春が3日になると予測されます。ちなみに2014年以降の立春の日は2020年までは2月4日のままです。日付が動くのはうるう年があるために起こります。季節に関する日はその年によって変化するということを覚えておきましょう。

まとめ

基本的に立春の日は2月4日ですが、3日になることもあります。そして立春の終わりは2月18日です。

立春を過ぎると南の地方では梅も咲き始めますが、東北や北海道エリアではまだまだ冬の真っ最中ということでした。近年では節分がメインになって立春は影が薄い存在になっていますが、立春にも心を寄せてみるのもいいですよね。どちらにしても暖かい春は待ち遠しいものです。