皆さん山の日をご存知ですか?

山の日は今年の8月11日で16番目の国民の祝日となります。何と山に関連した国民の祝日は、世界で初めてなのだそうです。そのため国内外から大きな注目を集めているようで、その8月11日には神の降り立つ地、として知られる長野県松本市の上高地で、第一回山の日記念全国大会が開催されます。

日本の国土はほとんどが山に囲まれています。ただ単に休日が増えたから嬉しいと思う方、祝日も関係なく仕事という方も、新しく制定された山の日の由来や理由を知って、この日は山についてちょっとだけ考えてみてはいかがでしょうか。

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山の日の由来と理由って何!?

中学の地理で習ったのが日本の国土の約70%が山でしたね。

山の日は山に親しむ機会を増やし、山からの恩恵に感謝するという想いから生まれたそうです。そのため、この機会に全国各地で山に関するツアーやイベント、フェスティバルが計画されているようです。

山の日を最初に制定しようと考えたのは、日本山岳会など山岳5団体の制定運動から始まりました。

その後国会議員達も動き出して、山の日運動から5年を経てやっと国民の祝日と制定されました。山岳団体の人たちは山について考える日を作りたい、ということで始めた運動。

ただ単に山が好き、という単純な気持ちからではなく、山の恵みに感謝するとともに、日本の豊かで美しい自然を守って次世代に引き継ごうという想いからでした。確かに単純に山が好きだから、と言って国会議員まで動くはずがありません。

また山の日を作った理由として、国土の7割が森林でほとんどが山で出来ている日本のような国は、世界から見ても珍しい存在であることと、そんな身近な山と生活をすることで歴史や文化が作られてきたこと、そして山ガールと言う言葉が流行ったように、登山をする人口が増えてきていて森林浴や紅葉など、山には美しい所が沢山あること、山の木や水などの資源が日本を支えてくれていることなどが挙げられます。

山の日が8月11日なのはなぜ?

当初は山開きの6月1日にしようという案があったそうですが、富士山の山開きは7月1日なので6月1日は本格的な山のシーズンでないことと、まとまって休みがとりにくいという点で却下されました。

それなら登山に適したシーズンでお盆休みと連想させやすい8月12日にしようという案が出ました。

最初はこの日が最有力候補だったのですが、昭和60年に起きた日航機墜落事故が8月12日だったため、毎年この日は追悼慰霊式が行われています。

確かに遺族の方々の気持ちを考えるとその日に制定するのはいかがなものか?という意見が出て、いろいろと考慮した結果11日になったそうです。

山の日を作った人は誰?

山の日を制定しようと具体的に動き出したのは2010年なのですが、かなりさかのぼって1958年の富山県立山の登山集会で、山の日を作ろうという宣言があった記録が残っているそうです。

他にも10月3日を登山の日にしてはどうかという動きもあったそうです。

山の日が作られるまでに意外と長い歴史があったのですが、山の日制定協議会が2010年に結成されて2016年の今年、ようやく施行に繋がりました。

このように山の日は山の日制定協議会や地方自治体、山岳関係者、自然保護団体などの意見を受けて作られたのです。

まとめ

祝日はもっと短期間で決められるものと思っていましたが、意外と長い年月を経て制定されるのだと分かりました。

恵みの多い美しい日本の山々ですが、近年は遭難事故や火山の噴火などが多発しているので、注意しないといけない点も多いです。

せっかく山の日が出来たのでこの日は山について考える日、としてもいいですよね。

また各地でいろいろなイベントも開催されます。せっかくの祝日なので楽しんでくださいね。