博多の町に夏の訪れをつげる熱いお祭りが、博多祇園山笠です。

水法被に締め込み姿の男衆が、総重量1トンの舁き山を担いで博多の町を走ります。770年もの歴史があって、国の重要無形民俗文化財に指定もされています。今回はそんな博多祇園山笠についてご紹介します。

博多祇園山笠とは?

福岡市博多区の櫛田神社の夏祭りで、壮麗な山笠で有名です。山笠には飾り山笠と舁き山笠(かきやまがさ)の2種類があって、明治時代に電線が発達して以降は、高さ15mにもなる山笠を担げなくなってしまったため、飾りの部分だけを飾り山笠として飾るようになりました。

祭りの起源は諸説ありますが、鎌倉時代に疫病が流行しその時に清めの水をまいて、疫病が退散するよう祈願したことが始まりと言われています。現在は恵比須流(ながれ)、大黒流、土居流、東流、西流、中洲流、千代流の7つの流があります。流と言うのは今で言う町内のようなものです。

かつては京都の祇園祭のように、練り歩くスタイルのお祭りだったのですが、江戸時代に土居流が休憩中に石堂流に追い越されるという事件があったそうです。追い越された土居流は抜き返そうとし、石堂流は抜かせないという争いが観衆にうけたことから、スピードを競う追い山が始まったのだとか。

ちなみに、山笠は担ぐとは言わず舁く(かく)と言います。

博多祇園山笠のスケジュール2015

日程は7月1日から15日まで、場所は福岡市旧博多部中心、櫛田神社です。

追い山笠は最終日15日の午前4時59分から行われます。櫛田神社には約100台分と付近にも駐車場はありますが、交通規制がされているので電車の移動をおススメします。

スケジュールは

7月1日:注連(しめ)下ろし
1日:ご神入れ
1日:当番町お汐井とり
9日:全流お汐井とり
10日:流がき
11日:朝山笠
11日:他流がき
12日:追い山笠ならし
13日:集団山見せ
14日:流がき
15日:追い山笠

以上のスケジュールになっています。

博多祇園山笠混雑状況と穴場スポット

最大の見所は追い山笠ですが、スケジュールをチェックして気になるものは全て見ることもできます。観光で行くのなら13日の集団山見せと15日の追い山笠がおススメ。大迫力の山笠に圧倒されること間違いなしです。

また毎年150万人もの人出があると言われ、大変混雑します。

ただ、バス通りなど大通りを通行止めするのは12日の追い山慣らしと13日の集団山見せ、15日の追い山の3つのみで、追い山は早朝5時で終了するので、日中はそれほど混雑はありません。

日中は自転車が通れない程の混み具合にはならないでしょう。また10日から13日までは流舁きが博多部のあちらこちらで行われ、非公式に通行止めになるので、バスや自家用車での移動をおススメしません。

まとめ

普段はスーツ姿のサラリーマン、白衣のお医者さん、八百屋のご主人に学校の先生もみんなそろいの法被と締め込み姿に大変身!男っぷりが上がって祭りはとっても盛り上がります。

大混雑の中、狭い道での観覧もあるかもしれませんが事故のないよう、楽しく見物しましょう。