春はたけのこの季節。

山菜採りに行った方に沢山頂くこともありますよね。

たけのこはあく抜きをしてから調理をするのが鉄則。これはえぐみを取るためですが、採れたての新鮮なものをすぐ食べる場合は、あく抜きは必要ありません。新鮮なものは食べやすく、時間がたったものはえぐみが強くなっています。

今回は失敗しないたけのこのあく抜きについてご紹介します。

たけのこのあく抜きに失敗しない方法は?

たけのこのあく抜きに使われる定番のものは、米ぬか、米のとぎ汁、赤唐辛子、重曹です。ただ米ぬかや赤唐辛子は小分けして売っているわけではないので、必要な分だけ買うのは難しいです。

他のことに使わない場合は、捨ててしまうしか用途がありません。米のとぎ汁はお金がかからないので良いですが、たけのこの本数が多い場合、大量のとぎ汁を用意できないかもしれません。

米ぬかやとぎ汁は、あく抜き中に吹きこぼれやすいので目が離せません。また米ぬかは独特の香りなので、苦手な人は避けた方が良いでしょう。

このように考えていくと、たけのこのあく抜きに一番無難なのは、重曹と言えます。圧力鍋を使ったら短時間で簡単にあく抜きができます。

手順は

① たけのこの先端を斜めに切り落とす。
② 皮は2~3枚程残して、縦に浅く切り目を入れる。
③ 圧力鍋に重曹とたけのこを入れ、ひたひたになるくらいの水を入れる。
④ 鍋のおもりが上がったら、20分くらい加熱しその後は冷めるまで放置する。
⑤ 冷めたら茹で汁ごとタッパーなどに移して保存する。

これで3日程持ちます。

それ以上保存したいときは毎日水を交換しましょう。圧力鍋ではなく普通の鍋で茹でるときは、数時間茹でます。常に水をひたひたの状態に保つため、茹でている間は数回水を足してください。加熱時間は竹串がスッと刺さるくらいが目安です。

たけのこのあく抜きにぬかを使うのは常識!?

たけのこのあく抜きをする時、米ぬかを使う理由は2つあって、

1つはたけのこのえぐみを取り除くこと。

2つ目はたけのこから旨味を引き出すためです。

米ぬかに含まれている脂肪分やアミノ酸がたけのこの繊維を柔らかくして、旨味を引き出す働きがあります。旨味を残しつつえぐみを取り除くために、米ぬかを入れるのです。

たけのこのあく抜きに生米のとぎ汁を使う理由

米ぬかの代わりに米のとぎ汁や生米で、たけのこを茹でてあく抜きができます。

このようなあく抜きの原理は、現代の科学で分析ができるようになりましたが、昔の人たちは科学で分析する以前から、たけのこのあく抜きを行っていました。先人の知恵というのは凄いですね。

まとめ

どんな食べ物もそうですが、旬のものというのは栄養素を豊富に含んでいます。たけのこの天ぷら、たけのこご飯、炒め物や煮物など様々なレシピに大活躍してくれるたけのこ。丁寧にあく抜きをすれば、美味しく食べることができてパワーをもらえそうです。