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二の腕のブツブツ。

成人した人にもまれにありますが、これは小さな子どもに多く見受けられる一種の皮膚病です。

痛みや痒みはないけれど、親としては気になりますよね。今回はそんな二の腕のブツブツの原因や、予防法についてご紹介します。

二の腕にブツブツが!?原因はなぜ?

腕の毛穴が詰まって盛り上がり、触るとブツブツザラザラしている。

子どもの肌はつるつるもちもちのはず!一体どうしたの?!

こんなに慌てなくても大丈夫。これは毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)または、毛孔角化症(もうこうかくかしょう)と呼ばれる皮膚疾患の一種です。特に女性に多く見られ、早い人だと子どもの頃から発症します。小学生の約20%がなっているとも言われます。でも思春期の時期にピークを迎えると、それ以降は年を重ねていくうちに自然に消滅していくことが多いです。

またこの皮膚病ははっきりと解明されていませんが、遺伝性があると言われています。母親か父親が毛孔性苔癬だったなら、子どもも発症する可能性が高いのです。とは言っても痛くも痒くもないので、子どもは気付かないで過ごしているかもしれませんが、親は少し心配になりますよね。しかし、通常はそのまま消えていく性質のものなので安心して大丈夫です。

二の腕のぶつぶつの治し方

ブツブツの中身は角栓で、毛穴に角質やまれに毛が詰まって、毛穴をふさぐことでブツブツの症状が表れます。

よく鼻の毛穴が黒く目立ち、角栓がぶつぶつしていることがありますよね。この鼻の状態と似ています。

そこで自宅でできる治し方としては、肥厚した角質を落として保湿をしっかりします。そのため尿素入りのクリームなどを塗るのが一般的です。ただし次の3点は行わないよう注意して下さい。

① ブツブツの部分をごしごし擦る。
② ブツブツを潰して中身を出す。
③ 保湿しない。

ニキビと同じで擦ったり潰したりすると、色素沈着やクレーター状の跡が残りやすくなります。

それに保湿をしないで肌が乾燥すると、角質がより一層固まってしまい悪化します。特に冬の乾燥する季節は、念入りに保湿をしましょう。特に女の子はいづれお肌に敏感になる年頃になりますよね。ファッションに興味が湧いているのに、着たい服も二の腕のブツブツの跡が気になって、おしゃれができなくなるのは可哀そうです。小さいうちは親がしっかり保湿してあげましょう。

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二の腕のぶつぶつを作らないための予防

子どもの二の腕のブツブツ治療としては、食事と保湿と角質の除去の3点に気を付けます。

まず食事で気を付ける点は、ビタミンを多く摂るようにします。よくビタミンCは美肌に効果的という話を聞きます。

ビタミンは新しい皮膚の生成を助けてくれたり、皮膚を正常に導いてくれる働きがあります。保湿面では、皮膚が乾燥すると固くなってブツブツが悪化します。このため水分を保持する能力の高いクリームを使い保湿ケアします。尿素入りクリームがおススメです。そうすることで毛穴に詰まる角質を取りやすくしてくれ、ブツブツ予防にもなります。こうして見ていると、大人になってからのフェイシャルケアと同じですね。

そして角質除去の面では、角質が毛穴に詰まるためにブツブツが起こると言う話をしました。古い角質を除去することで、毛穴に詰まることを防ぎます。AHA石鹸やボディースクラブを週1回程度使い、古い角質除去をしてあげましょう。この時もゴシゴシ擦らず優しく洗います。子どもと一緒に、ついでにママのかかとの角質除去などしてもいいかもしれませんね。

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まとめ

年齢を重ねていくうちに大半は自然に治っていく、二の腕のブツブツ。心配し過ぎず、優しく洗って保湿ケアをしてあげましょう。