お盆の時期になるとお供え物を贈る季節の到来です。

でもお供え物ののし紙にはいろいろな種類があって、どれがいいのか悩んでいる人は少なくないようです。

初めてのしを使う場合、表書きはなんて書けばいいのでしょうか?分からないことばかりです。のし紙にもちゃんと決まりとマナーがあります。

マナー違反にならないためにも、表書きの書き方などをご紹介します。

お盆のお供えに使うのし表書きの書き方

初盆に送るお供えにはのしをつけます。

この表書きはどのように書いたら良いのでしょうか?

お盆なのでお葬式とは違いますし、とは言ってもお祝いの席でもありませんよね。それにのし紙の水引の色は黒白にするのか、黄白にするのか?そう言えば紅白もありますね。どの色が正しいのか迷ってしまいます。

結論は、関東圏では黒白の水引で、関西圏では黄白です。

地域柄によって違いが出てくるので、結婚などで違う地域に嫁いだ方や風習の違う土地柄へ引っ越した方などは注意しましょう。また、のし紙の種類は相手の方の家の、古いしきたりや決まりに合わせるものなので、気になる人は確認すると良いでしょう。

表書きには「御供え」と自分のフルネームを書きます。この時薄墨で書く人もいます。この薄墨は哀しみの涙を表していて、その涙の為に墨が薄くなってしまいました、という意味が込められています。このためお葬式などでよく使われます。けれど御供えの場合は、特に薄墨で書かなければならないことはないので、普通の筆ペンなどで書いても大丈夫です。

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お盆のお供えものに書くのしの名前は?

お供え物に付けるのしには、誰からのものかが分かるように外のしにしましょう。

外のしは一目で誰が何をお供えしたのか分かるようになっています。ちょっとだけプレッシャーに感じてしまうのは、私だけでしょうか?

とにかく、のし紙を外からかけて「御供え」と表に書きます。その下にあなたが独身ならあなたのフルネームを、既婚者なら旦那様のフルネームを書きます。前述した通り薄墨で書く必要はありません。準備が出来たら、表書きの白黒結び切りで「御供え物」と書かれた外のしを用意して完了です。

ちなみに、御供え物にかける紙はのしとは言いません。正しくは懸け紙(かけがみ)と呼びます。御供え物を買ったお店で御供え用の懸け紙を掛けて下さいと言えば、お店の人がかけてくれますよ。

お盆のお供えにのしは必要なの?

一般的にのしを付けるのがマナーと言われています。

それは亡くなった方への礼儀で、お供え物を贈る時はのしをつけるのが正しい作法です。例えば菓子折りなどをお店で購入して、「お供え」でお願いします。と言うと、のしの表書きをつけてくれます。ただし正確にはお供えにはのしと言わないので、「お供えの懸け紙を付けてください」と言うのが正しいです。

のしの表書きは「御供え」が全国的に見ても一般的です。よく御仏壇やお墓に供える物をお供え物と呼ぶのは、実はのしの表書きから来ています。御供えは亡くなった人に贈る品物ですから、お土産のように玄関先で手渡さないように気をつけましょう。御仏壇の前に紙袋や風呂敷から出して、その紙袋などを折りたたんでから下に敷いてその上に置いてからお祈りをします。

この作法をきちんとできるか出来ないかで、その人の人となりを垣間見れるような気がしますね。そのためにも失礼にならないよう気を付けたいものです。
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まとめ

のし紙に関しては暮らしている地域によって、実は全く違うことが多いようです。

先ほども書きましたが、黄白結び切りののしは関西圏や東北地方の一部でしか使用されていないので、それ以外の人から見ると少し珍しいと感じるでしょう。一方で初盆のお供えを贈るときは、黄白結び切りでも白黒結び切りでも実は、どちらを使ってもいいと言われています。

またお供えとして花を贈る場合、のしは必要ありません。花以外の品物にはのしが必要だと覚えておけばいいでしょう。のしには「御供え」、または「御仏前」と書いたものをかけます。
大人になればなるほどマナーは大切になってきます。のし紙について学んだことをきっかけに、初盆や法要のマナーについて学んでみるのもいいかもしれませんね。