日本には古くから中秋の名月、という行事がありますよね。

秋の夜にお団子をお供えしてすすきを飾り、満月を眺める行事です。実は満月は1年間に3回から12回あるのですが、なぜ秋の中秋の名月と言われる満月だけが、特別な行事として扱われるのでしょう?

今回は知っているようで意外と知らない中秋の名月の意味や、2015年はいつになるのか、またこの日にちなんだ東京と関西のおススメイベントをご紹介していきます。

中秋の名月とは?2015年はいつ?

中秋というのは、そのまま秋の真ん中という意味です。旧暦の場合、一年間をそれぞれ振り分けると次のようになります。

1、2、3月は春、4、5、6月は夏、7、8、9月は秋、10、11、12月は冬となります。7月8月9月が暦の上では秋となり、秋の真ん中の名月つまり満月ということで中秋の名月と呼ばれるようになりました。

現在使われている新暦は旧暦と一か月ほどずれるので、9月7日~10月8日の間の満月を中秋の名月と呼びます。ということで、2015年の中秋の名月はズバリ9月27日です。雲がないと良いですね。

中秋の名月イベント 東京でのおすすめ

各地で様々なイベントが開催されますが、その中でも有名なのが東京タワーです。ここには3つの展望台がありますが、どの展望台からも美しい東京の夜景を見ることができ、それぞれに特徴もあります。

まずは大展望台2階。

エレベーターを降りたらまずここに到着します。2階の展望台はエントランス的な存在なので、売店や特別展望台のチケットが販売されています。

また東京で一番高い場所にある神社として有名なタワー大神宮があります。日本一のパワースポットと言われる伊勢神宮から御神霊を受けた神社です。東京タワーにパワースポットがあるなんて、何だか得をした気分になりそうです。

続いて大展望台1階。

ここは特にカップルにおススメの夜景スポットです。と言うのも、展望カフェのカフェ ラ・トゥールでお茶をしながら、ジャズの生演奏を聴いて夜景を眺めることができるムード満点な場所。大切な人とゆったりした時間を楽しんでみてはいかがですか?

最後に地上250ⅿにある特別展望台。

ここのイメージコンセプトは未来や宇宙の浮遊感覚をイメージさせるSF的な空間、なんだそうです。演出にも凝っていて、東京上空の夜景をバックに音と光の演出が繰り広げられています。とてもドラマチックで幻想的なので、まるで不思議な宇宙空間に迷い込んだような体験をさせてくれますよ。

次に夜景スポットがたくさんあることで有名な多摩市。

ここで特におススメなのは桜ヶ丘公園のゆうひの丘です。この丘から眺める夜景は美しく、多摩川を中心に市内の夜景はもちろんのこと、遠くの秩父連山や赤城連山を望めます。またここゆうひの丘は芝生に覆われていて、ベンチもたくさんあるのが特徴です。座ったり芝生に寝転がって綺麗な夜景を楽しめますよ。

中秋の名月イベント 関西でのおすすめ

関西でも中秋の名月のイベントは各地で開催されています。

例えば四条大橋。南座、祇園、八坂神社など観光スポットで囲まれていて、先斗町や木屋町、河原町、新京極などの繁華街にも近いので昼も夜も楽しめます。この四条大橋は情緒が溢れているので、満月を眺めながら秋の風情を感じることができます。それに橋の下に降りると鴨川が流れており、河岸に腰掛けて街並みをのんびり眺めることもできるおススメスポットです。

そしてもう一つが嵐山のシンボル渡月橋。眼下には保津川、真上には中秋の名月が眺められたら最高です。平安時代に亀山上皇が、雲一つない夜空に浮かぶ月を眺めながら、「隈なき月の渡るに似る(まるで月が橋を渡るようだ)」という唱を詠んだことから命名されたと言われているそうです。ロマンチックな由来ですね。

まとめ

2015年の9月の満月はなんとスーパームーン。

これは月が地球に一番近づく日なのです。そのためいつになく大きくて綺麗な月を眺めることができそうですよ。こんな美しい夜は、お月見だんごをただ買って食べるだけじゃなく、すすきを飾ったりお供えをして風情を感じつつ、満月を楽しみたいものですね。