子どもの頃って十五夜になると、
本当にお月さまにはうさぎがいて、
お餅をついているように見えたものです。

このように小さいお子さんがいるママやパパなら、
子どもから「なんでお月さまにはうさぎがいるの?」
と聞かれた方もいるでしょう。

でも正直、
どんな風に答えていいか・・・

ひっじょ〜に迷ってしまいますよね?ε-(´∀`; )

そこで今回はお月見にうさぎが出てくる由来や、
お供え物の意味などをご紹介していきます。

お月見にうさぎが出てくる由来は?

お月見と言えばお月さまの中にいるうさぎが、
お餅をついているという話を保育園や幼稚園などで聞いています。

そこでなんでうさぎがいるのか、
疑問を持つ小さな子ども達は多いですよね。

ここでしっかり答えられるとカッコいいですよね〜(=゚ω゚)ノ

では、由来いきます!

月のうさぎは仏教のジャータカの一つで、仏教説話に由来しています。

お釈迦様の前世の話になります。

バラモンに食べ物を供養しようと、
いろいろな生き物達が食べ物をお供え物として持ってきます。

しかしうさぎだけは持ってくることが出来ませんでした。

そこでうさぎは薪を持ってきてバラモンに
「私がお供え物として供養しますので、どうぞお食べ下さい」
と言って自ら火の中に飛び込んで死んでしまいました。

そうして生まれ変わったうさぎが、
今ではお月さまの中にいる…というお話です。

また西洋ではこの神話がないのでうさぎではなく、
ザリガニの模様だったり女の人が月の模様になっている
とも伝わっています。

ちなみに太陽の中の三本足のカラスの話も、
アジア地域では伝えられています。

千手観音や月光菩薩などの
仏像が持っている太陽にも、
このカラスが描かれています。

どうでしたでしょうか?

うさぎが月にいるというお話しは、
実は仏教に由来しているお話しだったということですね。

私も調べていて、今までうさぎの存在は知っていましたが、
仏教に由来しているとは知らなくって、

だから、外国の人は月にうさぎがいる!って
あまり言わないんだなぁ〜って納得です。

お月も団子の意味と由来

お月見に団子を食べるという由来は、
もともとお月見は中国から伝わったもので、

中国ではお月見の日に里芋を食べる里芋収穫祭であった
という説が有力視されています。

その後中国でも宮廷行事として行われるようになり、
日本にお月見の風習が入ってきたのが、
奈良時代から平安時代だとされています。

そうして現代では、
お月見の日にお団子やお餅、

ススキや里芋などをお供えして
月を眺めるようになりました。

お月見のお供えの意味と由来

お月見のお供え物は、
お月見団子やススキ、収穫した野菜や果物です。

これらのお供え物がどんな意味を持っているのでしょうか?

① お月見団子
十五夜ではこれからの収穫を祈り、十三夜ではその年の収穫に対して感謝して、米粉で作ったお団子をお供えしたのが月見団子の始まりと言われています。白くて丸い月見団子は満月を表したもので、収穫や祈りだけではなく物事の結実や健康と幸福も表しています。お月さまと同じ白くてまん丸な月見団子を食べることで、健康と幸せを得ることができると考えられています。

② ススキ
これは依代(精霊が宿るところ)として供えられます。もともと月の神様の依代は稲穂ですが、お月見の時期に稲穂がなかったため、これに似ているススキをお供えするようになったと言われています。それに昔からススキには魔除けの力があるとも信じられてきました。お月見にお供えしたススキを軒先に吊るすと、一年間無病息災で過ごせるという言い伝えもあります。

③ その時期に採れた野菜や果物
収穫に感謝するという意味でお供えされます。またぶどうのツルなどのツルものをお供えすると、お月さまと繋がる力が強くなると言われています。

まとめ

昔から言い伝えられていることだからと、
意味をよく理解しないまま何となくお供えしていた物にも、
1つ1つきちんと意味があることを学びました。

おかげで、お月見を祝う気持ちも少し違ってくるように思えます。

行事や祭りごとには必ず由来があります。

パパやママがお月見の由来を調べたことで、
子どもにも調べる楽しさが伝わると良いですね。

素敵な十五夜をお過ごしください。