確定申告で医療費控除を申請する場合、添付した領収書は返却されるのでしょうか?

紙の申告書で提出するときは、税務署の職員に領収書を提示するだけでも大丈夫です。電子申告のときは、領収書は自分で保存するを選択すればOKです。このように医療費控除で必要不可欠な領収書ですが、さらに詳しく提出方法と保存期間などについて解説していきます。



確定申告の医療費控除!領収書の提出方法は?

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医療費の領収書は、医療費控除の明細書の封筒の中に入れて提出します。特にルールがあるわけではないので、クリップなどで留めないで、日付もバラバラのまま入れてしまっても問題にはならないようです。極端な話ですが、領収書の総額だけ記入している人も多いと聞きますが、それでも通るそうです。

領収書の一枚一枚を明細書の一行一行に書いていくやり方や、病院ごとに合計を出しておいて、それを後から転記していく方法もあります。基本的に明細書と領収書の二つが必要なわけですが、入院をしたり通院が多い年になると領収書の数が膨大になると思います。これらも余力があればホチキスなどで留めて、ひとまとめにしておくと後の作業がやりやすくなりますが、確定申告を提出する際に税務署の職員にただ見せるだけでも大丈夫です。

ちなみに、領収書の中にインフルエンザの予防接種の代金が入っている人もかなりいるのだとか。予防接種は医療費控除の対象外なので、注意してくださいね。

確定申告の医療費控除!領収書の保存期間は?

確定申告の医療費控除は郵送と直接税務署へ提出する方法とがあります。出向いた場合、明細書のみ提出して領収書は提示だけして、その後はそのまま持って帰ってくることもできます。ただ後日何か質問される可能性もなきにしもあらずです。税務署のHPを見てみると一般書類保持期間は5年間となっています。5年は保管しておくと良いのかもしれません。

このように領収書は必ず提出しなければならないものではなく、ただ提示するだけでもOKです。返却して欲しければ返信用の封筒を同封して、後で返却してもらうことも可能です。

確定申告の医療費控除!領収書は返却されるの?

提出した医療費の領収書などの書類は、税務署で保管するのは一年間です。提出した後にもし医療費の領収書が必要なときは、申告書に添付しないで提示するか、郵送するときは医療費の領収書の返却希望と書いて、返信用封筒に切手を貼って同封しましょう。提示をした場合は、領収書に確認印を押してもらいます。

医療費の領収書は、提示するか提出なのでいったん提出を了解してしまったら、やっぱり返却して欲しいとなると、時間がかかってしまうかもしれません。でも申告するときに提示のみを希望したらすぐ返してもらえます。

つまり確定申告書を作成して、その申告書と医療費控除の医療費の領収書を一緒に郵送するとき、返信用封筒に切手を貼って「領収書を返却してください」と一言書いておけば、後日申告書の控えと医療費の領収書が返送されます。

またE-Taxを使った電子申告で申請すると、領収書の提出は必要ありません。でも領収書の原本は5年間保存するとあるので、もしも税務署から問い合わせが来たら応じることができるように、準備しておくことも大切です。ちなみに亡くなった方の医療費控除は、亡くなった日までに払った医療費は被相続人の医療費控除になります。亡くなった日の後に払った医療費は、相続税の計算で相続人の債務控除というものになります。



まとめ

医療費控除には医療費の領収書が必要です。通院や入院する際に使用したバスや電車の料金は、家計簿の記録などメモ書きに記録しておいたものを、明細書に書いてOKです。

また家計を共にしている家族全員の医療費を合算することをお忘れなく。