教員資格を取得するために避けては通れない教育実習ですが、無事に実習を終えた後、ほっと一息つく前に必ず忘れてはいけないことがあります。

それは、お世話になった学校へのお礼状書きです。

しかしこれまでの学生生活でお礼状を書くという経験はあまりない方がほとんどかもしれません。そこで今回は教育実習後のお礼状の書き方について、詳しく調べた情報をお伝えしたいと思います。

教育実習を終えたばかりの方もこれから実習予定の方も、この記事を読んでお世話になった先生方に失礼のない対応ができるようにしましょう。

教育実習に行ったお礼状の書き方と枚数、出す時期

ではお礼状の内容はいったいどのようなことを書くのでしょうか。

まず私的なもの以外では、手紙には基本となる構成があります。このような場で用いるお礼状には、できるだけ基本構成に則った書き方で書くことが望ましいでしょう。

まずは前文として「拝啓」などの頭後をつけましょう。

その次に時候の挨拶と安否に関する挨拶を続け、前文の最後にお礼の挨拶やお礼状が遅れた場合のお詫びの挨拶などを添えるようにします。

また、時候の挨拶を書くときには頭後から1文字分開けて書き始めるようにします。

例)拝啓 夏の日差しが眩しい季節となりましたが、●●中学校の皆様はいかがお過ごしでしょうか。

前文を書き終えたら次に主文を書きます。

ここでは前文から唐突に始まる印象を与えないために、「さて」や「先日は」などの起語を置きましょう。続けて最も重要となる本文に入るのですが、実際に実習を行った上で起きた心に残るエピソードや、実習中に感じたこと、反省やこれからの抱負などを明確かつ簡潔に書くようにしましょう。

そして最後に末文として結びの挨拶と、頭後とセットとなる結語で締めくくります。結びの挨拶には内容のまとめや今後の相手の健康などを祈る言葉を入れることが適しています。結語を書く際には、最後の文章から1文字開けた位置に書くようにしてください。

そしてここまでせっかく一生懸命書いても敬語の誤りや誤字・脱字などがあっては台無しになってしまいますので、書き終えたら必ず読み返すことを忘れないようにしてくださいね。

それから出す時期についてですが、実習終了後1週間、どんなに遅くても2週間以内に出すようにするといいでしょう。万が一これより遅くなってしまった場合でも、お礼状が遅れたお詫びも込めて必ず送るようにしてくださいね。

教育実習のお礼状を書くときの封筒の宛名は?

封筒の宛名には必ず敬称を付けるようにし、フルネームで書きましょう。

例)●●高等学校 校長
〇〇 〇〇殿
●●中学校
〇〇 〇〇先生

教育実習のお礼状は誰に出せば良い?指導教諭と担任、校長まで?

お礼状を送る相手は、基本的には下記のとおりです。

1.担当教科の指導教官宛
2.担当クラスの指導教官宛
3.校長先生宛

上記以外にも担当クラスの生徒宛に書く人もいるようです。

また、学校によっては教頭先生や教務主任の先生宛に送る場合もあるようですので、同じ実習先で実習経験のある先輩などがいれば確認してみるといいかもしれません。

まとめ

書きなれないお礼状を書くというのは、ちょっと面倒に感じてしまうかもしれません。

しかし教育実習のお礼状というのは、ただ単にお礼の気持ちを伝えることだけが目的なのではなく、今後同じ実習先に行くであろうあなたの後輩たちの印象をも左右することになりますから、ぜひ心を込めたお礼状を送るようにしてください。

また、教員採用試験を受け、もし教師として採用された場合には今後関わっていかれる先生方も多いと思いますので、将来のことも考えてきちんとした対応をしておかれるほうが良いでしょう。