確定申告を今年初めて行う方もいると思いますが、医療費控除を申請するときには確定申告書と医療費控除の明細書の二つが必要です。

それに医療費の領収書を添付するか、確定申告を提出するときに提示しないとなりません。でも交通費の場合、領収書が取れないものもありますよね。治療内容を書くときも、具体的に書かなくてはならないのか、それとも大まかな感じで良いのか迷います。

今回は医療費控除で明細書の書き方や、領収書のまとめ方などについて解説してゆきます。

確定申告の医療費控除!明細書の書き方は?交通費について

知らないとちょっと損をしてしまうのが、交通費。通院や入院のための交通費も医療費控除の対象です。電車やバスはもちろん、タクシー代も含まれます。つまり公共の交通機関を使用したときは、医療費控除として認められます。ちなみに自家用車のガソリン代と駐車料金は対象外なので注意してくださいね。

交通費も対象なのですが、医療費控除として申請するときには医療費の領収書を添付か提示しないといけません。公共の交通機関を利用した場合、領収書がないのでどうしたらいいのかな?と思う人も多いでしょう。医療費の明細書に書くときに、領収書が取れない医療費に関しては表計算ソフトなどを使って、通院履歴と照合できるように整理しておくと、申請するときにラクです。またはメモ書きでも良いので、地下鉄代○○円とかバス代○○円と紙に書いておくと良いでしょう。

もし医療費の領収書が膨大な数になる場合、病院ごとにまとめてホチキスで止めるなどして小計を出しておきます。そしてその交通費は「同上にかかる通院費」と記入してこちらも小計を出しておくと、領収書と通院費が照合しやすい申告書になります。

また医療費控除は納税者だけではなく、家計を共にする配偶者や子ども、祖父母や親せきも対象になります。病院にかかった人と、かかった病院ごとに通院費をまとめて記入しておくと計算しやすいですよ。

確定申告の医療費控除!明細書の書き方は?治療内容について

明細書には治療内容を書く欄もあります。風邪とか腹痛など分かりやすい病名ならともかく、長い名前の病気や切れ痔など、あまり他人には言いたくない病名もありますよね。それでも正式名称で書かなければならないのでしょうか。答えはNOです。

領収書を集めて整理したあとは、医療を受けた人とその続柄、病院または薬局名とその所在地と名称、医療費の内訳を書いていきます。治療の内容は細かく記入する必要はないようです。例えば眼科や内科などかかった科の名前や治療、入院などでも良いです。医学的な詳しい病名や薬の名前を書かなくても問題ありません。病名なら風邪、胃腸炎、虫歯、薬品名なら風邪薬、胃薬、目薬程度でOKです。複数あるときは「胃薬など」と記入します。

プライバシーも兼ねて人に言いたくない病気の場合は、内科や泌尿器科のみでも可です。大事なのは税務署の職員は領収書を見て病気の治療であると、確認できればいいのです。そのため一般のドラッグストアなどで薬を買った場合は、領収書に風邪薬と薬品名をきちんと書きます。また薬品以外に雑貨なども一緒に購入したときは、領収書の該当品にところに薬品名を書いて、雑貨の金額は計算に入れないよう注意してください。

確定申告の医療費控除!明細書の書き方と領収書

医療費の明細書には領収書を入れますが、領収書が多いと一枚ごとに一つづつ記入していくと記入欄が足りなくなるので、まとめて転記しても大丈夫です。

その手順としては

① 医療を受けた人ごとに、かかった病院別と薬局別に領収書をまとめておく。
② まとめた領収書をホチキスかクリップでバラバラにならないよう止めておく。
③ まとめた領収書ごとに小計を出す。
④ 平成27年分の源泉徴収票を準備しておく。

ポイントは領収書をまとめてから医療費の明細書に記入していくと、一枚ずつ領収書を見ながら書かなくてもいいので、手間が省け早く済ませられます。

まとめ

医療費の明細書は上記のような手順で記入していけば、簡単に計算できます。溜まった領収書を整理するのは少々面倒ですが、誰でもできる節税対策ですよね。医療費の領収書は必ず保管しておきましょう。