お世話になった方や親しい友人、またはビジネス用に挨拶状を書くとき、梅雨の時期に使える言葉を知っておくと便利です。

時候の挨拶が使えると、趣のある素敵な手紙に仕上がります。

季語と言っても難しいものではなく、今回ご紹介する例文を参考にして自分なりにアレンジができます。

ぜひ梅雨の季節にぴったりの、気持ちのこもったお手紙を書いてみて下さいね。

梅雨時期の手紙の挨拶と季語

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梅雨の時期に使える季節の言葉には、梅雨入り、空梅雨、梅雨の中休み、梅雨明けの4つに分けられます。

同じ梅雨でもその時期によって少しずつ言葉が変わってきます。

自分の感性に従ってその時期が梅雨の始まりなのか、終わりなのか季節感にマッチした言葉を使いましょう。

梅雨に使いやすい季語

・梅雨
・入梅
・長雨
・梅雨冷え
・空梅雨
・梅雨明け
・梅雨晴れ
・霖雨
・黒南風

時候の挨拶をするときは上記のような季語の後に、○○の候、○○のみぎりという言葉を加えます。

これで丁寧でしっかりした手紙の書き出しになります。

① 夏の始まりを味わうなら

・初夏の候
・立夏の候
・薄暑の候
・夏秋の候

② 雨の時期を味わうなら

・梅雨の候
・入梅の候
・長雨の候

③ 自然の緑を味わうなら

・若葉青葉の候
・深緑の候

以上のような書き出しで目上の方へはもちろん、公式な文書でも簡単に手紙を書くことができます。

梅雨に出す手紙の書き出し例文

梅雨の季節は雨が多いのでじめじめして、ちょっと不快なこともあります。

でもそのような時期だからこそ季節感がたっぷりの手紙を送ると喜ばれるでしょう。

① 梅雨入りのとき

・入梅の候
・梅雨の候
・入梅の折
・入梅の候
・梅雨入り宣言の報せを聞き、
・梅雨冷えの毎日ですが、
・鬱陶しい毎日が続きますが、
○○の候を○○のみぎりや、○○の折に代えてもOK。

② 空梅雨のとき

・梅雨入りしたというのに雨が少なく、
・今年は空梅雨との見立てですが、
・空梅雨を思わせる天候が続き、

③ 梅雨の中休みのとき

・梅雨の晴れ間が清々しく、
・今年は梅雨の中休みが長く続き、
・梅雨晴れの1日ですが、
・長雨の時期、久しぶりに覗く爽やかな青空が気持よいですが、

④ 梅雨明けのとき、…。

・鬱々とした梅雨が明け、…。
・梅雨明けももうそこにありますが、…。
・梅雨明けを待ち遠しく思う今日このごろ、…。
・首を長くして待った梅雨明け宣言が聞けました。
・梅雨明けのこの暑さ、皆さま元気にお過ごしでしょうか。

梅雨に出す手紙の結びの言葉

手紙の結びの言葉は難しいものではなく、大体形が決まっています。

相手を気遣う言葉を使って思いやりの気持ちを込めると良いでしょう。

例文

・もうすぐ梅雨入りとなりますが、どうかご自愛ください
・うっとうしい梅雨入りももうすぐですね。皆様のご健康をお祈りいたします。
・うっとうしい毎日ですが、どうかくれぐれもご自愛下さい。
・長く降り続く雨の時期を乗り越えながら、お互い健康には気をつけましょう。
・梅雨明けを待ち遠しく思う毎日ですが、お風邪など召されませんように。
・季節の変わり目ですので、どうぞお身体をご自愛くださいませ。
・蒸し暑い日が続いておりますが、どうぞお身体ご自愛下さい。
・梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですが、どうぞお健やかにお過ごしください。
・梅雨冷えの厳しい今日この頃、お風邪など召されませぬようお願い申し上げます。
・うっとうしい毎日ですが、気持ちだけはさわやかに過ごしましょう。
・雨の外出もまた風情あるものです、ぜひお出かけください。
・梅雨寒の時節柄、風邪などお召しにならぬよう、お気を付けください

まとめ

季節を感じる言葉と相手を思いやる言葉の組み合わせで、手紙が一気に温かいものに仕上がります。

恩師や目上の方、親戚などに送るときに便利に使えます。

ぜひ季節の趣がある手紙を送ってみましょう。