夏はお中元の季節ですね。

上司やお世話になった方への贈り物をお中元と呼びます。お中元を頂いたら、きちんとお返しをしないといけないものですが、お礼状を出せばそれでお返しとなります。

今回はお礼状を出す場合、いつまでにどんなことを書くのかをご紹介します。

お中元のお返しはいつまでにするもの?

そもそもお返しなので、お中元を頂くことが前提になっていますが、お中元が届いてから初めてお返しや、お礼状を考えるので、日にちを明確には決められません。大事なことは頂いたら出来るだけ早く対応することです。

遅くてもお盆までには済ませておきたいです。

お返しの場合、品物の価値、金額が重要ではなく頂いたことへの感謝の気持ちを伝えることに、意味があります。そのためお中元のお返しに限っては高価なものを贈る、相手が喜びそうなものを贈ると言うよりも、すぐにお返しやお礼状を出すことの方が、優先順位が高いです。

また、風習ではお世話になった方へ感謝の気持ちを表すので、先輩や上司、恩師など自分より立場が上の人に贈ります。年賀状と違うので、もらったらから必ずお返しをしなくても失礼にはなりません。何か機会があった時に、ありがとうございます。のお礼だけでも良いでしょう。

宅配便などでお中元の品物が届いたら、出来るだけ早くお礼状を出すこと。これに付きます。

頂いたものに対してのお礼の仕方で、その人の人柄が分かるようです。ずるずると先延ばしにするのではなく、忘れる前にお礼状を出しておきましょう。

お中元のお返しのお礼金額の相場は?

お返しの相場を考えるときに幾つかポイントがあります。

何度か言っていますが、お中元やお歳暮を頂いた場合、基本的にお返しは必要ありません。お礼状で大丈夫です。自分から贈ったのではなく、頂いたお中元のお返しに関しては、少しいやらしいですが頂いたお中元の品物の金額と、同等なものをお返しします。

贈られた品物以上の金額の物をお返しするのは、大変失礼なことなので注意します。一般的には頂いた品物の金額の半額程度か3割程度の品物を推奨している会社が多いようです。

お中元のお返しお礼状の見本例

便箋またはハガキに手書きで書きます。正式なお礼状は便箋に縦書きが基本ですが、横書きでもハガキでも問題はありません。一番大切なことはお中元をもらったら、できるだけすぐにお礼の気持ちを伝えることです。

ちょうど暑中見舞いの季節なので書き出しは、「暑中お見舞い申し上げます」とすると相手の健康や安否も気づかっていますし、季節にも合っています。

もし8月7日の立秋を過ぎたら、残暑お見舞いまたは残暑お伺い、に変えましょう。

ではお礼状の見本の例について紹介します。
知人からお中元が届いた場合のお礼状の例文です。

暑中お見舞い申し上げます。
毎日暑い日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか?
このたびはご丁寧なお心遣いを頂き、本当にありがとうございました。
珍しいシャーベットの詰め合わせに、子どもたちも大喜びしております。
奥さまにもくれぐれも宜しくお伝えください。
まだしばらくは厳しい暑さが続きますが、体調にはくれぐれもお気をつけ下さい。
お礼まで

佐藤太郎

ご主人あてのお中元に奥様がお礼状を書いても問題ありません。その場合はご主人の名の横に「内」と併記します。

ビジネス文のお礼状の例分。

拝啓 盛夏の候 貴社におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さてこのたびは結構なお品をお送り頂きましてありがとうございます。有り難く拝受しました。御厚志に改めてお礼申し上げます。
暑さはこれからが本番でございます。皆様どうぞご自愛くださいませ。
敬具

平成26年7月
○○出版株式会社
代表取締役 山田花

まとめ

お中元のお返しに、お礼状は必須です。マナーのあるお中元で、みなさんがハッピーになれるといいですね。