サラサラのストレートヘアは誰もが憧れるものですが、たいていの方が「うねる」「はねる」などのくせ毛の悩みをお持ちではないでしょうか。

特にショートヘアにするとその扱いに苦しむのがくせ毛です。
外国人のような”くせ毛風ヘア”ならやってみたいものですが、髪質も異なるわれわれ日本人にはないものねだりになってしまいがち。
今日はそんな悩みの種である「くせ毛」について、どうしたら上手にくせ毛と付き合っていけるのか、その方法をご紹介したいと思います。

くせ毛の原因は毛根と思春期にあり!

ジメジメ蒸し蒸ししたくせ毛持ちさんにはいやぁ~な季節の梅雨。
せっかく鏡の前で時間をかけてセットしたのに、雨の中を数分歩いていただけで見るも無残な髪形に・・・。
しかしなぜ雨が降ると普段以上にくせが強くなってしまうのでしょう?
それを知るためには、くせ毛のそもそもの原因が何なのかを知る必要がありそうです。

くせ毛にはいくつかの原因が考えられます。
まず一つは、毛穴や毛根のゆがみです。

ストレートヘアの人の毛髪の断面を見てみるときれいな円形になっているのに対して、くせ毛の毛髪の断面は楕円形になっているのですが、それは毛穴の形状によるもので、毛穴がゆがんでいると毛髪はきれいな円形にはなりません。

また毛根についてもストレートの人は毛根もまっすぐに伸びているのですが、くせ毛の人の毛根はくねくねとゆがんでいます。
このような毛穴や毛根のゆがみが毛髪にうねりとして現れ、ゆがみが強いほどうねりなどのくせが強く出てしまうのです。

次に考えられるのが「遺伝」です。
くせ毛は優性遺伝ですので、両親のうちのどちらかがくせ毛ならば、その子供には70%の確率でくせ毛が引き継がれます。
また、両親ともにくせ毛の場合、90%という高い確率で子供もくせ毛になるそうです。

他にも成長による髪質の変化でもくせ毛になることがあります。
思春期に毛髪が軟毛から硬毛へ変化することでうねりが出て、くせ毛になったと感じることがあるようです。
子供のころはストレートだったのに、大人になったらくせ毛になったと感じる人がこのタイプです。
そして雨によってうねりがひどくなる原因ですが、それは毛髪を構成している成分のひとつ、コルテックスにあります。
コルテックスには水分を吸収しやすいAコルテックスと、吸収しにくいBコルテックスの二種類があり、それぞれのコルテックスのバランスが5:5になっていると髪はストレートになります。

しかし雨が降ると水分を吸収しやすいAコルテックスが優位となるため、コルテックスのバランスが崩れてうねりが出てしまうというわけです。
これらの原因は自分でどうにかできるものではないですが、くせ毛の原因にはほかにも生活習慣やヘアケア方法を変えることでくせ毛を抑えることができるものもあるのです。
次の章ではそれらの原因とその対処法についてお伝えしたいと思います。

くせ毛の原因は食べ物から

間違ったヘアケア方法がくせ毛の原因になっていることがあるのですが、その一つが添加物や汚れによる毛穴の詰まりです。
さらに頭皮がアルカリ性になることもくせ毛の原因となります。

これらの原因を取り除くために、石油系や石鹸系のシャンプーの使用を避け、無添加の弱酸性のアミノ酸系シャンプーでしっかりと頭皮を洗って清潔に保ちましょう。
また、あまり知られていませんが、激しいダイエットを行うことで頭皮に栄養がいきわたらず、その結果血行不良を起こして髪がうねってしまうことがあります。
栄養が不足すると真っ先に影響が出るのが髪や爪といった体の末端の部分ですので、体の健康だけでなく髪の健康のためにも、過剰なダイエットは控えたほうがよさそうです。

では次に日頃のケアでくせ毛を抑える方法をご紹介します。
まずは洗髪後のタオルドライですが、できるだけタオルで髪を抑えるようにして水分をとり、絶対にゴシゴシとこすらないでください。
ゴシゴシこすってしまうと髪表面のキューティクルがダメージを受け、くせが出る原因となってしまいます。
ある程度タオルで水分を拭き取ったらドライヤーをかけるのですが、ドライヤーは髪から15センチは離すようにして、根元から毛先に向かって水分を吹き飛ばすように乾かしてください。
この時に手ぐしで髪を少し引っ張るようにとかしながらかけるとより効果的です。
毛髪から水分が必要以上に飛んでしまうとうねりが出てしまうので、保湿効果のある洗い流さないトリートメント剤などをドライヤーの前に塗布しておくのもいい方法です。

くせ毛の原因を改善して活かすヘアスタイルは?

くせ毛の方に向いているショートヘアと言えばなんといってもショートボブです。
全体的に丸みを出すようにカットして、襟足はすっきり目にするといいようです。
自分でスタイリングをするときは、根元を少し立ち上げるような感じでワックスを揉みこみ、あえて癖を生かすようにふんわり整えるとナチュラル感が出ていいと思います。

また、くせが強めの方ならバッサリとベリーショートにしてみるのもいいかもしれません。
マニッシュな感じにカットしてもらって、洗髪後はヘアクリームやヘアオイルを塗った後、手ぐしで整えるだけでもそれなりのスタイルに決まってしまうのがくせ毛のベリーショートの利点です。
あえて跳ねなどもそのままにしておけば、外国人風のヘアスタイルにもなります。
ベリーショートにするのはなかなか勇気がいるかもしれませんが、一度やってしまうと、その手軽さにもうロングには戻れないという方も多い髪型なんですよ。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
頑固なくせ毛も工夫次第でかわいいヘアスタイルに生かすこともできるということがお分かりいただけたかと思います。
いやでも毎年訪れる梅雨。梅雨入りした途端憂鬱な気分で鏡を見ていた日々とはお別れして、これからはくせ毛と上手にお付き合いしていきましょう!