子どもはとても元気に遊んでいると思ったら、急に食欲がなくなったり熱が出たりすることがあります。

夏と言えば夏バテ。

今回は子どもの夏バテの症状や食欲がないときの対策などをご紹介します。

夏バテ!?子供の症状

子どもの主な夏バテの症状は、だるさ、無気力感、イライラ、熱っぽい、吐き気や嘔吐、立ちくらみ、食欲不振、下痢や便秘などが挙げられます。

このような症状が見られ、食欲不振が続くようなら必要な栄養素を摂取できないということなので、病院を受診することをおススメします。病院では点滴やビタミン剤などが処方されますが、根本的な治療にはなりません。

一番の治療法は生活習慣を見直すことです。医師からも日々のライフスタイルに対するアドバイスがあると思いますが、エアコンの使い方、食事や睡眠、運動など生活習慣を改善しないことには夏バテの予防にはなりません。

受けたアドバイスをしっかり実践しましょう。

夏バテに効く子供の食事

まず大切なことが3食しっかり食べること。

特に1日のスタートを切る朝食は大切です。食欲がなくても少しずつでいいので、いろいろ食べましょう。柑橘類に含まれるクエン酸は食欲増進効果があるので、食欲のない子どもの朝食にグレープフルーツを1口、キウイ1口などを食べさせるのも良いでしょう。

食事が全くのどを通らないときは、手搾りの手作りジュースを1杯飲むだけでも違います。

そして、こまめな水分補給です。熱い夏はたくさん汗をかくので、その分水をたくさん補給する必要があります。小さい子どもは特に早め早めの水分補給が重要です。

でも冷たい飲み物は避けて温かいお茶がおススメです。温かいのが嫌ならせめて常温の水分を与えます。冷たい水分は胃腸の温度を低下させて、消化機能を低下させてしまいます。またジュース類に含まれる糖類が血糖値を急上昇させるので、これも食欲減退を招いてしまいます。

炎天下のスポーツのあとなどは、スポーツドリンクでミネラルも同時に補給しましょう。汗とともに失われる塩分の補給もとても大事です。塩お結び、枝豆の振り塩、お味噌汁、おつけものなどもおススメです。夏バテの予防にはビタミンB1とB2、ナイアシンをしっかり採りましょう。ちなみにビタミンB1を多く含む食品は豚のヒレ肉、胚芽米、玄米、ごま、ハム、うなぎで、B2はレバー、うなぎ、納豆、卵、乳製品です。ナイアシンを多く含むのは、カツオ、マグロ、ぶり、サバ、アジ、たらこ、豚レバー、ピーナッツ、肉、大豆製品です。ビタミンCは夏バテ予防に効果大です。酸味のある果物や、枝豆、トマト、ゴーヤなどの夏野菜に多く含まれています。

また、暑い時期はついついジュースやアイスクリームを食べてしまいがち。小さい子どもは少しの量でもすぐ満腹になってしまいます。空腹は最良の調味料です。食事の2時間前はねだられてもお水かお茶だけを与えます。お腹を空かせてしっかり食事を取らせましょう。

子供の夏バテ解消するには?

そもそも夏バテの原因になるのが、エアコンの使い過ぎによる自律神経の失調と水分不足、胃腸の働きの低下です。そのため、夏バテ解消にはしっかりと食べること、水分をこまめに補給すること、冷房の効き過ぎに備えること、十分な睡眠をとることです。

まとめ

子どもは大人よりも日差しにさらされる時間が長く夏バテしやすいので、しっかり夏バテ対策をとって元気に楽しい夏を送れるようにしましょう。