暖かくなってきて、薄着で出かける機会が多くなってきました。

同時にこの季節から日差しが段々強くなってきています。しかし紫外線対策用に日傘などをまだ射している人はいないようです。強い日差しではないので、日傘はもうちょっとしてから…と考えている人が多いでしょう。

紫外線は夏が強いイメージがありますが、実は4月から強くなっているのです。特に紫外線アレルギーの方は注意が必要です。腕や首などに湿疹が出来てしまったり、赤く腫れたりしていませんか?

日焼けやシミの原因でもある紫外線。

今回は紫外線アレルギーの症状や原因、対策と予防についてご紹介します。

紫外線アレルギーの症状とは?発疹やかゆみ、湿疹や頭痛

紫外線アレルギーは日光過敏症や日光性皮膚炎とも呼ばれています。

日光による紫外線が原因で起こるアレルギー反応のことです。このアレルギーの症状は一般的に、日に当たった部分だけに表れる皮膚炎が多いです。でも頭痛や全身の症状を引き起こす場合もあります。

皮膚に表れる紫外線アレルギーの主な症状は、赤くなったりじんましんや水膨れなどの湿疹や発疹、腫れ、かぶれがおきます。

目に表れる症状は目の充血、涙が出る、異物感があるなど。

全身に表れる症状は頭痛や発熱、吐き気が挙げられます。

紫外線アレルギーの原因になるものとは?顔だけの原因は?

紫外線アレルギーの原因は、2つ考えられています。

1つは紫外線を浴び続けることで紫外線に対する抗体量が超えてしまうことによって、アレルギーが発症します。抗体量は人によって違うので、微量しか浴びていなくても発症してしまう人がいます。これは代謝障害や遺伝子異常など体の中の異常が関係していると言われています。

もう1つは、服用した薬や日焼け止めの成分が原因になって、紫外線アレルギーを引き起こすことです。薬を飲んだり日焼け止めを塗った後に、微量の紫外線を浴びただけでも、発症することがあります。

これは飲んだり塗ったものの成分が、紫外線を吸収して光毒性を持ったためです。この光毒性とは、肌が紫外線に反応してかゆみや発疹、シミなどの色素沈着などを引き起こすことを言います。

紫外線アレルギーへの対策と予防法について

紫外線アレルギーは一度なってしまうと、残念ながら自然に治ることはほとんどありません。しかも治りにくいので、そうならない為にも予防と対策が重要です。

紫外線アレルギーの予防と対策の基本は、紫外線を浴びないこと。これに尽きます。まずは日光を浴び過ぎないようにしましょう。夏でも長袖を着て手袋や帽子、日傘やサングラスを使用して日光を浴びないようにします。特に日差しの強い日は外出を避けましょう。家の中でも紫外線は入ってくるので、UVカットのカーテンを閉める、窓ガラスに紫外線カットのフィルムを貼ることをおススメします。これらは室内への紫外線を99%カットすることができるので、効果大です。

また、日焼け止めクリームには、紫外線吸収剤を含んでいるものと、紫外線散乱剤を含んでいるものの2種類があります。またこの両方を含んだクリームもあります。ではそれぞれの特徴を説明しましょう。

紫外線吸収剤を含んだ日焼け止めクリームは、紫外線を吸収して熱エネルギーに変えて放出するので、紫外線の防止効果は高いのですが、肌への負担も大きいとされています。そのため皮膚が弱い方には向いていません。

紫外線散乱剤は紫外線を散乱させたり反射させて肌を守ります。化学反応がなく皮膚への負担も少ないので、皮膚が弱い方でも使用できます。それぞれの特徴を理解して自分に合った日焼け止めクリームを使いましょう。

しかし予防していても、もし紫外線アレルギーの症状が現れてしまったら、皮膚科で検査をしてもらいましょう。アレルギーかどうかは検査をすればすぐ分かります。

もし紫外線アレルギーと診断されたら、軽い症状の場合は非ステロイド系の塗り薬が処方されるでしょう。症状によってステロイド剤が処方されるようです。ただ長期間の使用には副作用が強く向いていません。

ステロイド剤で湿疹などはすぐに治るかもしれませんが、基本的な解決にはならないようです。最近では、即効性は期待できないものの、効果が穏やかな抗アレルギー薬を処方する医者が多いようです。

まとめ

紫外線アレルギーは花粉症と同じく、ある日突然発症する可能性があるアレルギーです。一度発症してしまうと治りにくいので、現在なっていないからと言って油断せず、長時間紫外線を浴び過ぎないよう、日頃から気をつけましょう。