まだまだ暑い9月。この時期になると岸和田ではだんじり祭りの準備が始まります。

毎年大阪の岸和田で開催される岸和田だんじり祭り。勇壮な男たちが集う迫力満点の祭りですよね。毎回怪我人も何人も出ているようですが、あのハラハラドキドキ感がたまりません!

来場者数は毎年50万人を超える人気のお祭り。岸和田市民はこの祭りのために生まれてきた、と言っても過言ではないくらい熱い想いを持っているようです。よく男達が山車を引いて駆け回っている様子をテレビのニュースで見ますよね。

今回はそんな男達の熱いお祭り、岸和田だんじりについてご紹介します。

岸和田だんじりの日程2015

ちなみにだんじりとは、祭礼に奉納される山車のことを言います。西日本でよくこう呼ばれています。漢字で書くと、楽車、壇尻、台尻、段尻、地車、とも書きます。お尻の漢字がつくのは面白いですね。

さて岸和田だんじりの祭りの日程ですが、2日間開催されます。

9月19日(土)午前6時~午後10時(宵宮)
9月20日(日)午前9時~午後10時(本宮)

となっていて雨天決行です。

2015年の日程は大型連休中ということもあって、例年以上に混雑するでしょう。宵宮と本宮の違いは、山車が神社に入る宮入をするかどうかの違いです。宮入をするのは本宮だけです。だたどちらの日程でも大迫力の曳行と、有名な交差点でのやりまわしは楽しめますよ!

ところで、実はだんじり祭りは2回行われているのをご存知でしたか?

よくテレビで目にするだんじり祭りは9月例祭で、翌月には10月例祭も行われます。行ってみたいけど予定が合わない…と言う人は10月に足を運んでみると良いですよ。宵宮が10月10日(土)で、本宮が10月11日(日)です。

岸和田だんじりのパレード時間

土曜日午後1時からは岸和田駅前パレードを楽しみましょう!

ここでは岸和田商店街から次々とだんじりが飛び出してきて、アーケードを一気に駆け抜けていきます。この臨場感溢れる曳行が祭りのメインの時間です。そのまま午後のだんじりを観賞するのもよし、屋台巡りをするもよし。じっくり祭りを楽しんでください。

宵宮の土曜日のスケジュールは

午前6時~7時   曵き出し
午前9時半~11時半 午前曵行
午後1時~5時   パレードと午後曵行
午後7時~10時   灯入れ曵行

本宮の日曜日のスケジュールは

午前9時~12時半 宮入
午後1時~5時  午後曵行
午後7時~10時 灯入れ曵行

岸和田だんじりの歴史

なんと岸和田だんじりの始まりは約300年前から始まりました。かなり古い歴史あるお祭りなのです。

当時の岸和田藩主岡部長泰公が、五穀豊穣を願って行った稲荷祭りから始まったと言われています。当初は長持ちに車輪を付けたものの上で太鼓を鳴らし、神楽獅子で舞いながら町を練り歩いたそうです。また、約260年前に大阪の祭りを見た町方の茶屋新右衛門が牛頭天王社(現在の岸城神社)の夏祭りに献灯提灯を上げたい、と藩主に願い出たところ、許可されたのが始まり、という説もあるそうです。

山車が曳き回される理由は、伝染病が流行しないよう祈願、農業と漁業の収穫を感謝、豊作と豊漁を祈願して行われていたそうです。

けれど現代人は、きっと自ら祭りを祝って楽しむためにやっていそうですよね。そう、お祭りは楽しむものですから。ちなみにだんじり祭りの見せ場の一つである、山車を高速で走らせて停止しないで一気に回る「やりまわし」は昭和から行われるようになったそうです。ということは、昭和以前の時代のだんじり祭りはもっと穏やかなものだったかもしれませんね。

まとめ

男気溢れるだんじり祭り。土日で開催されますし屋台もたくさんで大賑わいします。人気のやりまわしも各所で見られるので、あまり怖がらず観覧してみてください。現地では祭りの地図なども配られていますよ。大迫力の祭りだからこそ、ぜひ気を付けて楽しんできてください。