突然起こるお腹の激痛、そして下痢。あまりの痛さに動けなくなるくらいの激しい痛み。この正体は誰でも一度は経験したことがある急性胃腸炎です。私もこれまで何度か経験しましたが、嘔吐はしなかったものの腹痛と止まらない下痢に大変な思いをしました。つくづく健康が一番!と普段の平和な生活にありがたみを感じたものです。この急性胃腸炎の殆どは感染性の胃腸炎で、食物が原因であれば食中毒となります。ウイルスや細菌に感染して発症してしまうのですが、過度のストレスによっても発症することがあります。今回は身近な病気である急性胃腸炎についてご紹介していきます。

急性胃腸炎の症状と期間について

急性胃腸炎の主な症状は腹痛、下痢、嘔吐、発熱、倦怠感が挙げられます。感染が原因でもストレスが原因でも症状に大きな違いはありません。ただストレスの場合は嘔吐はあまり起こりません。そのため風邪と間違えてしまいそうですが、お腹の激しい痛みは普通の風邪には見られないので、ここで判断できるでしょう。
経験のある人ならご存じの通り下痢や嘔吐が続くと、外出はおろかもちろん仕事も学校も行ける状態ではありません。軽い症状ならば2~3日で体調が落ち着いてきますが、酷い場合だと1週間以上続くこともあります。何か食べたらすぐお腹が下るので、全く食べないで絶食するのも1つの有効な方法です。

急性胃腸炎の症状と原因について

急性胃腸炎になると激しい腹痛と下痢、嘔吐に倦怠感、頭痛や胸やけ、胸のむかつき、発熱の症状が現れるとお話ししました。これらの症状が多かれ少なかれ同時に襲ってくるので、かなりキツイ病気です。この原因として考えられるのが、暴飲暴食や過度のストレス、細菌感染である食中毒(サルモネラ菌や腸炎ピブリオ、カンピロバクター、O157が原因です。同じものを食べたら感染する恐れがありますが、そうでなければ感染しません。)ウイルス感染(ノロウイルスやロタウイルスです。冬場に感染する人が多く、毎年起こります。)が挙げられます。一言で急性胃腸炎と言ってもこんなに様々な原因があるので驚きです。

急性胃腸炎はうつる症状がある?

急性胃腸炎の原因は細菌性とウイルス性の2種類あることが分かりました。気になるのはうつる心配です。細菌性は同じものを食べなければうつりませんが、ウイルス性は要注意です。感染するスピードが異常に早いので、あっという間に二次感染、三次感染と広がっていきます。
例えば、子どもが感染して自宅で嘔吐してしまいます。それを何も考えないで処理したママが感染してしまい、その後家族全員の感染へと拡大する可能性は十分あります。よく聞きますよね。子どものウイルスがうつって家族全員ダウンしてしまう話。予防には外出から帰ってきたらうがいと手洗いの徹底、そして汚物処理は素手で行わずビニール手袋をつけ、殺菌処理もきちんと行いましょう。
そういうことなら細菌性の急性胃腸炎なら大丈夫だろう…と考えるのは間違いです。食中毒は同じものを食べたら同時に複数の人たちが発症します。暑い夏場に冷蔵庫に入れず長時間放置した食べ物は食べない、長時間ではないけどちょっと心配だと思ったら、75度で1分間は加熱してから食べましょう。

まとめ

残念ながら急性胃腸炎には特効薬がありません。そのため予防がなにより大切です。外から帰ったらうがいと手洗いを行う、特に冬は空気が乾燥してウイルスの絶好の場になるので、マスクをして出かける、夏の食べ物はしっかり加熱する、などを注意しましょう。またストレスが原因となることもあるので、日頃からストレスを溜めないよう意識することも重要です。軽い運動や趣味を楽しむ時間を持つ、自然のある場所へ行くのもストレス解消としておススメ。急性胃腸炎に負けない健康な体を維持したいものですね。