夏至は「日長きこと至る、きわまる」という意味だそうです。

1年の中で一番昼が長く夜が短い日になり、お昼12時の太陽の高さも1年で一番高くなります。

今回は2016年の夏至についてご紹介します。

夏至とは?2016年はいつ?

夏至とは1年の中で一番日が長い日のことをいいます。

長いというのは、太陽が出ている時間が長いということで、昼間が長いという意味です。立夏と立秋の真ん中にあたります。つまり夏と秋の間にあるんですね。

また夏至は太陽の通り道が、地軸に対して90度のときになる現象です。これは太陽の位置と関係していて、毎年夏至の日が違うことになります。北半球だと正午の太陽が真上に近いところを通ります。日本だとちょうど梅雨の時期に重なります。夏至を過ぎると一気に夏真っ盛りというイメージです。

ちなみに2016年の夏至は6月21日になっていて、冬至は12月21日となっています。

夏至の日の出と太陽日照時間

日本は東西に長い島国のため、北海道と沖縄ではかなりの差が出ます。

北海道では、夏至の昼間が16時間41分、冬至の昼間が8時間45分でその差はなんと7時間56分になります。一方沖縄では、夏至の昼間が13時間48分、冬至の昼間が10時間31分で3時間17分の差があります。

どちらの地域も夏と冬の時間差がかなりあります。緯度の違いでも大きな差が生まれています。それでは2016年の東京の夏至の日の出日の入時間を見てみましょう。

夏至は日出4時25分、日の入19時00分、冬至は日出6時47分、日の入16時32分になっています。

夏至と冬至の日の出日の入時間を合計すると、4時間50分になり東京の夏至の昼間はこれだけ長いということになります。

ただ実際には夏至の日の出が一番早く、冬至の日の入が一番遅いわけではありません。日本では平均太陽時というものを使っていて、実際の太陽の動きから分かる時刻を平均化したもののことを言います。そのため、夏至と冬至の日から少しずれた日になります。

いずれにしても、お昼が長いと少し得をした気分になりますね。

夏至と冬至の違い

夏至の日の太陽は、東の少し北寄りの空から昇り、西の少し北寄りの空に沈みます。1年で太陽の南中高度が1番高く、昼が1番長い日です。

冬至の日の太陽は東の少し南寄りの空から昇り、西の少し南寄りの空に沈みます。1年で太陽の南中高度が1番低く、昼が1番短い日です。ちなみに南中高度というのは、太陽が南にきて1番高く上がった時の、地平線との間の角度のことを言います。

つまり夏至の太陽が昇る位置は、東より北寄りの空で、冬至の太陽が昇る位置は、東より南寄りの空からになります。夏至と冬至に至という漢字がつくのは、夏至が昼が1番長い時に至った日のことをさし、冬至は昼が1番短い日に至った日のことを意味するためです。

まとめ

北極圏の国では夏至の日は太陽が一日中沈まず(白夜)、冬至の日には太陽が一日中昇りません(極夜)。日本の夏至と冬至の昼夜の長さは数時間しか変わりませんが、もっと北や南の北欧やグリーンランド、アラスカ地域へ行くと24時間も差が出てきます。一生に一度は白夜や極夜を体験してみたいものです。

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