葬儀や法要に参列するときは、香典を持って行きますよね。

だけどいざ不祝儀袋を買おうと思ってお店に行くと、御香典、御霊前、御仏前と書かれた袋が並んでいて、どれを買ったらいいのか悩む人も多いのではないでしょうか?特に20代や30代の若い人たちには、知らない方も多いと思います。

今回は不祝儀袋の名前の違いや、四十九日の法要のお香典の金額などについてご紹介していきます。

御香典と御霊前と御仏前の違いとは?

それぞれの意味について説明しましょう。

御香典:故人へのお線香や花の代わりに金品を供えます。
御霊前:故人の御霊の前という意味。御霊に供える金品や香典の表書きの一つです。
御仏前:故人が成仏した仏様の前という意味。仏に供える金品や供え物の表書きの一つです。

細かい違いはありますが、意味はほとんど同じです。

御香典は、御霊前や御仏前を含んだ広い意味での供え物の言い方です。宗派や宗教の違いで使い分けます。

仏教の場合は一般的に御霊前を使います。四十九日を過ぎたら御仏前を使います。ただ浄土真宗などは葬儀の時から御仏前を使います。

神道の場合は御玉串料や御神前を使います。神道の考え方に仏はないので、御仏前は使いませんが、葬儀のときに御霊前は使っても問題ありません。

キリスト教の場合はお花料を使いますが、御霊前(蓮の花の印刷以外で)でも問題ありません。キリスト教では人が亡くなると霊魂になって、神に召されるとされているためです。

四十九日の法要での御香典の金額は?

冠婚葬祭のお金はいくら位包めばいいのか悩みませんか。

それに香典にも決まった金額はありません。でもインターネットや本で調べてみると、大体の相場は分かります。ただ冠婚葬祭は地域性もありますし、故人との関係性も影響しますよね。一般的に法要後に食事会がある場合は、金額にして4000円ほどのお弁当が出ることが多いです。それプラス、会場代や車代など加味して金額を決めると良いでしょう。

故人と血縁関係で、食事会なしなら香典の金額相場は1万円から3万円。

食事会があるなら2万円から5万円。一般的な知り合いレベルの場合は5千円から1万円で十分でしょう。もし特にお世話になった方なら1万円から3万円が相場になっていて、一般レベルの知り合いとは差があります。

お盆には御香典?それとも御仏前を使う?

宗教や宗派によって考え方の違いはありますが、一般的な話として人は亡くなると霊という存在として扱われます。

この期間は四十九日までと言われていて、その後は仏として扱われます。四十九日までは御霊前と書き、その後は御仏前と書きます。ただし御仏前は仏教の場合のみなので注意しましょう。ただし浄土真宗などでは亡くなると成仏して仏様になる教えなので、四十九日前でも御仏前を使います。

若い人の中には、あまりこういうことに詳しくない人が多く、宗派も沢山あって違いも細かいですよね。そこで解らないときや、不安なときは御香典を使いましょう。神式ならお玉串料、キリスト教ならお花料です。いろいろ違いはありますが、もし宗派の違うお宅で間違って御霊前と書いてしまっても、受け取らないということはないので安心してください。

まとめ

基本的に御香典は、御霊前や御仏前の口語というわけですが、仏教で宗派がはっきりしないような場合は、御香典の不祝儀袋が使えます。

確かに宗派によって不祝儀袋の選び方は間違えやすそうですが、真宗なら御仏前、神道やキリスト教なら正式なものもありますが御霊前でも大丈夫です。ただし蓮の花の模様はNG。仏教だけど真宗かどうか不明なら御香典、と覚えておけば問題ありません。