大学で教職課程を受講した人なら必ず行うのが教育実習。母校や全く縁のない学校に実習へ行く場合でも、実際に生徒を前に教鞭をとるのは、とても緊張します。教育実習が終わった後に、お世話になった先生方や指導してくれた先生方に、通常はお礼状を送ります。

基本的には校長先生、教頭先生、教科担当の先生とクラス担任の先生、または教務主任の先生などでしょうか。教育実習では普段体験することのない貴重な経験ができるので、お礼状には率直に感謝の気持ちを書くと良いでしょう。今回は最後の礼儀であるお礼状の書き出しと結びの挨拶について、ご紹介していきます。

教育実習のお礼状!時候の挨拶9月と10月

9月、長月編 時候の挨拶としては、 新秋の候、清涼のみぎり、爽秋の折、秋冷の候、爽秋の候、秋涼の候、虫の鳴き声に秋を感じます、などを使います。

他にも

・新秋の候
・野分の候
・虫の声もようやく繁くなりました。
・二百十日も無事に過ぎましたが、・・・
・初秋の候、○○先生はお元気にお過ごしでしょうか?
・朝夕ごとに涼しくなり、すっかり秋めいてまいりました。
・名月の秋を迎えました。
・スポーツの秋を迎えました。
・暑さも峠を越し、めっきり涼しくなってまいりました。
・爽やかな秋風の吹く季節になりました。

例 新秋の候、中々暑さが去りやらぬ日々ですが、〇〇先生はお変わりございませんか?

10月、神無月編
・中秋の候
・菊花の候
・秋冷の候
・秋晴の候
・紅葉の候
・菊の花香るころ
・爽やかな秋となりましたが、〇〇先生はお元気にお過ごしでしょうか?
・冷気が日増しに加わるようになりました。
・空が高く澄み渡り、行楽シーズンになりましたが、・・・。
・秋の夜長、
・日増しに深まる秋色ですが、・・・。
・実りの秋となりました。

教育実習のお礼状の書き出しは!?

まずは相手の先生方を気遣う言葉を使います。

・〇〇先生におかれましては、いかがお過ごしでしょうか?
・○○先生方におかれましては、益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。

例 〇〇先生におかれましては、お元気にお過ごしでしょうか? 先日は教育実習で大変お世話になりました。みなさんと過ごした楽しい時間を思い出しお手紙を差し上げたしだいでございます。校長先生に対しては 先日は○○高校で教育実習をさせて頂きまして、ありがとうございました。担当の教師には 先日の教育実習では丁寧にご指導いただいて、ありがとうございました。

教育実習のお礼状の結びの挨拶と言葉

結びの言葉には、例え教員にならなくても これからの自分の目指す道や、夢などを書くと良いでしょう。

例1
今後、今回の教育実習で得た経験と知識を無駄にせぬよう、生徒から愛される素晴らしい教師になりたいと考えております。○○先生、そしてお世話になった〇組みのみんなの健康と、ご活躍を心からお祈り申し上げております。 敬具

例2
校長先生を始め、先生方から様々なことをお教えいただいた、温かなお言葉を胸に、将来の夢へ向けて努力してまいります。 先生方のご健勝と、○○小学校のますますのご発展を心からお祈り申し上げます。 敬具

例3
〇〇先生には担任のお仕事がおありで、とてもお忙しい中、私の指導をお引き受けくださいまして、本当にありがとうございました。先生の御姿を目標にして、頑張ってまいります。 結びの言葉に、とり急ぎ○○先生にお礼を申し上げたくてお便り致しました。

ということを書く場合があります。これには本来なら学校まで出向いて行って、お礼を申し上げるべきところですが・・・という気持ちを意味する言葉で、他にも略儀ながら書中にてお礼申し上げます。という文章を使うこともあります。

ちなみに「右、とり急ぎお礼まで」という結び方は省略された文章なので、目上の人に対しては失礼に当たるので使いません。

まとめ

教育実習シーズンの9月。
不安と期待を胸に、緊張している学生さんも多いことでしょう。

実際に教職に就くかどうかは別として、 教員免許を取得しておくという学生さんも少なくないと思います。私も教育学部出身で教員免許を取得しました。そして、きちんとお礼状も出しました^^ うっかり忘れてしまうことのないよう、 きちんと準備しておきましょう。