今回は手紙やお礼状を季語を入れた挨拶を含めて、ご紹介していきます。

まずは手紙の冒頭に書く時候の挨拶に使う季語は、月ごとに違います。4月は4月の季語、5月は5月の季語というようにです。

季語と聞くと何だか堅苦しいイメージがありますが、本来はとても自由なものです。

年賀2

身近な季節の言葉を使って手紙を書けばよいのです。

とは言っても初めてでよく分からないという方もいるでしょうし、どうせ書くならきちんとしたお礼状や手紙を書きたいものです。

10月の定番季語の書き方を紹介するので、参考にしてみてくださいね( ´ ▽ ` )ノ

秋に手紙の季語を含んだ書き出し10月の例文

10月は神無月。

この月に書く基本的な季語は

錦秋の候
秋冷の候
清秋の候
紅葉の候
爽涼の候
秋涼のみぎり
秋晴のみぎり
秋雨のみぎり
仲秋のみぎり
中秋のみぎり
菊花のみぎり

などがあります。

みぎりというのは〇〇の候、と同じ意味です。

ちなみに、贈答へのお礼状はすぐに出すべきものですが、
病気やケガ、自然災害などでのお見舞いに対するお礼状は、
すぐに出さなくてもかまいません。

病気やケガというものは、
十分に回復して心身ともに余裕が出てきたときに、
災害の場合は今度の目処がある程度たって、
ひと段落してからお礼状を書けばよいので
焦る必要はありません。

また病気やケガのときは家族の誰かや友人など、
代筆でも大丈夫です。

例えば奥さんが代筆する場合は
名前の左下に小さく「内」と記します。

山本太郎の妻なら山本太郎内、
となります。

代筆のときは本人に代わって
心込めて感謝の気持ちを表しましょう。

手紙の書き出し10月上旬の挨拶

季語を使った手紙の書き出し文の例文です。

・秋晴れの清々しい毎日、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
・爽やかな季節となりましたが、ご家族の皆様はお変わりなくお過ごしでしょうか?
・各地から紅葉だよりが届くようになりましたが、お元気でお過ごしですか?
・散歩の途中で鮮やかな彼岸花を見つけました。皆さまお元気にお過ごしでしょうか?
・木々の梢が日に日に色づいてきましたが、・・・
・菊の花が香る今日この頃、・・・
・家の庭の柿の実が、日ごとに色づいてきました。
・先日紅葉狩りへ行ってきました。あの色鮮やかな山々をあなたにも見せたかったです。
・秋晴れの空が綺麗に広がり、高く澄み渡っていますね。
・艶やかに光る栗の実が美味しい季節になりました。

個人宛に手紙を送る場合は

・拝啓 仲秋の候、お変わりなくお過ごしでしょうか?
・拝啓 寒露を過ぎて秋も深まってきましたね。お変わりなくお過ごしですか?
・拝啓 衣替えの時期が過ぎ、秋の装いが目に付くようになりました。
・拝啓 早いもので今年も衣替えの季節になりました。お元気でお過ごしですか?
これがビジネス文書になると
・仲秋の候、貴社におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
・寒露の候、貴社におかれましては益々ご清栄のことと存じます。

などのようになります。

年賀2

手紙の書き出し10月下旬の挨拶

続いて10月下旬の時候の挨拶です。

個人宛編

・拝啓 紅葉の候、いかがお過ごしでしょうか?
・拝啓 霜降の季節となりました。皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか?
・拝啓 実りの秋となりましたが、いかがお過ごしですか?
・前略 清秋の候、お元気でお過ごしですか?
・拝啓 秋冷の候、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか?

ビジネス文書編

・爽涼の候、貴社におかれましては益々ご清祥の段、心よりお慶び申し上げます。
・霜降の候、平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
・秋冷の候、貴社におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

まとめ

10月の間中使える時候の挨拶と季語をご紹介しました。

神無月の時期に欠かすことのできない用語を使って、
ぜひ手紙やお礼状を書いてみてください。

これで季節のご挨拶はバッチリですね( ^ω^ )